私の心配をよそにU社長は、いつものマイペースな調子で、「まったく、僕も寝られなくなっちゃって」と繰り返す。彼が言うには、今のマンションの配管は全て塩ビ管で、いかようにも切断できて、つなぎ合わせることができる。ところが、鉄管の場合、ねじ回しの部分でないとつなげない上、サビついた溝に新しい鉄管をねじ込むわけだから、溝をピタリと合わせることも難しく、下手すれば水漏れの原因にもなる。旧管と新管をつなぎ合わせることは、至難の業なのだ。
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どうするのだろうと思っていたら、彼は沈黙を破るように言った。「掘りますよ。掘るしかないでしょう」「えっ、浴槽の床をですか?」「鉄管から遠い所はドリルで穴を開けて、近い所は手探りでやる。一体中がどうなっているのか、鉄管が床下何センチの深さに埋まっているのか、図面がないから全く分からない。何とかやってみますよ」苦渋の選択だろうと思った。だが、こうなった以上、プロの提案を一つずつ受け入れていくしかない。