ここ数年、家の寿命がますます短くなっています。全国平均で二十六年、東京近郊では平均二十年足らずではないでしょうか。私の事務所で扱う事例でも、最近は築十年や十五年で建て替えというケースがよくあります。欧米の住宅が百年、二百年と代々住み続けられていることを考えると、日本の住宅はあまりにも消耗品のようであり、使い捨てに近いほど粗末に扱われているように思います。国は環境や経済的なロスを踏まえて百年住宅を打ち出し、なんとか住宅の寿命を延ばす指針を立てています。
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しかし多くの家の建替えの理由は、構造が古くなって老朽化し、どうにも使えなくなったからというわけではありません。まだまだ建物はしっかりしていて、手入れを怠らなければ十分使用できる住まいなのです。